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お葬式や法要に、特定の菩提寺がない人が僧侶を依頼する方法

僧侶手配

「大切な故人を偲び、供養を行いたい。でも特定の菩提寺がないから、どうすればいいのだろう?」

葬儀や法事を執り行う際、菩提寺の選択に悩むことはよくあります。しかし、特定の菩提寺がないからといって、悩む必要はありません。

実は、菩提寺がないからといって、僧侶を依頼することができないわけではありません。近年では、専門のサービスを提供している団体や施設が増えており、菩提寺のない方でも信頼できる僧侶を呼び寄せることが可能なのです。

こうした専門サービスでは、希望に合った僧侶を選ぶことができますし、自宅や好きな場所で法事を行うこともできます。心の支えとなる法要を、菩提寺がなくても厳かに執り行う方法を知ることで、心の安らぎを取り戻すことができるでしょう。ぜひ、信頼できるサービスを活用して、大切な方の供養を行ってください。

この記事では、特定の菩提寺がない人でも、質の高い僧侶を依頼し、大切な儀式を執り行う方法がありますので、ご紹介します。特定の菩提寺がないことを気にすることなく、故人にふさわしい最善の方法を見つけ出しましょう。

お葬式や四十九日などの法要に僧侶を呼ぶ方法

菩提寺がある場合、まずはその菩提寺に連絡をします

菩提寺がある場合、まずはその菩提寺に連絡をすることが大切です。

先祖代々の供養をしてもらっている菩提寺がある場合、葬儀を行う際にはまずはその菩提寺に連絡し、葬儀の読経をお願いするのが一般的です。

この連絡の際には、葬儀の日程や葬儀後の納骨法要に関しても、僧侶と相談して決定します。菩提寺とは長い付き合いで、親しい信頼関係が築かれていますので、わからないことや不安な点があれば、細かく質問して確認するようにしましょう。

菩提寺があることで、先祖代々の供養を受け継ぎ、大切な葬儀を行うことができます。

菩提寺が分からない。菩提寺の確認方法は?

先祖の菩提寺が分からない場合、親だけでなく叔父叔母などの親族に尋ねることで、多くの場合菩提寺が特定できることがあります。関係の近い親族は先祖のお葬式に参列していることが多く、どのお寺さんが読経に来たのかを知っていることがあります。

もし先祖のお墓が特定できる場合、その墓地を管理しているお寺に問い合わせることで、菩提寺の情報を得ることもできるかもしれません。

しかし、菩提寺が分からないままだと、いざ葬儀が必要になったときに連絡すべきお寺が不明となり、僧侶を呼ぶことができないという状況に陥る可能性があります。そうならないように、事前に菩提寺がどこにあるのかを確認しておくことが重要です。身内だけでなく、親族ともコミュニケーションを取り、大切な方の供養に関する情報を共有することが、円満な葬儀を行う上で大切なポイントとなります。

菩提寺が遠方にある場合

引っ越しなどで菩提寺が遠方になっているケースも多々あります。その場合でも、まずは元々お付き合いのある菩提寺に、故人が逝去した旨を連絡します。

菩提寺に連絡せず、勝手に葬儀を進めてしまうと、葬儀後の納骨の際にトラブルになる場合もありますので、気をつけるようにしましょう。

菩提寺がない場合の対処法

引っ越しなどの理由で新たに墓地を購入する場合、新しい墓地の菩提寺となる寺院に葬儀の際の読経が可能か問い合わせしてみると良いでしょう。

その結果、檀家となることが条件となることがあったり、お盆や年末年始などの繁忙期に重なっている場合は断られることも考えられます。そのため、前もって確認しておくことが重要です。

寺院に問い合わせする際は、電話で確認してから訪問するか、メールで問い合わせが可能な場合はメールで確認するようにしましょう。これにより、寺院の都合や状況を事前に把握できるため、円滑な手続きを進めることができます。

菩提寺を決める際には、信頼できる寺院を選ぶことが大切です。その寺院の繁忙期や檀家の条件を事前に確認することで、スムーズに葬儀を執り行い、大切な方の供養をしっかりと行うことができるでしょう。

葬儀社に僧侶を紹介してもらう

特に決まった寺院がない場合でも、葬儀の際に僧侶に読経をお願いしたいと考えることがあります。このような場合、葬儀社に僧侶を紹介してもらうことができます。

葬儀社に僧侶の紹介を依頼する際には、宗派の希望や戒名をつけてもらうかどうかを伝えましょう。葬儀社は、希望に応じて適切な僧侶を紹介してくれます。

ただし、葬儀社から紹介された僧侶の宗派を確認することも重要です。異なる宗派の僧侶が参列すると、納骨の際にトラブルが生じるおそれもあります。それを避けるためにも、紹介された僧侶の宗派を事前に確認しておくことが必要です。

葬儀の際には、故人やご遺族の信仰に基づいた形で、心のこもったお別れをすることが大切です。葬儀社のサポートをうまく活用し、適切な僧侶を迎えて、故人の供養を心安らかに行いましょう。

僧侶に依頼するタイミング

葬儀と法要について、それぞれの場合において僧侶を手配するタイミングについて説明します。

葬儀の場合、どのタイミングで僧侶を手配すればいい?

菩提寺がある場合は、家族が亡くなったあと速やかに菩提寺に連絡し、僧侶の手配を依頼するようにします。葬儀日程は遺族の希望や菩提寺の都合、式場や火葬場の空き状況などを考慮して調整されるため、早めに菩提寺に連絡することで好条件の日時や式場を取ることができます。もし特定の菩提寺がない場合は、葬儀社に連絡すれば、遺族の希望する日時や宗派に配慮して僧侶を手配してくれます。

四十九日などの法要の場合、どのタイミングで僧侶を手配する?

四十九日などの法要は、寺院や僧侶側の都合にもよりますので、余裕をもって早めに相談するようにしましょう。土曜日、日曜日や祝日など、午前中に法要の予定が入りやすい場合もありますので、これらを希望する場合は2〜3週間以上前に相談することがおすすめです。早めの相談で希望に添った日時を確保し、大切な供養の儀式を心穏やかに行うことができます。

四十九日などの法要の場合、どのタイミングで僧侶を手配する?

四十九日などの法要は、寺院や僧侶側の都合にもよりますので、余裕をもって早めに相談するようにします。

寺院や僧侶の都合としては、土、日や祝日など午前中に法要の予定が入りやすくなりますので、土、日や祝日を希望する場合は、遅くとも2~3週間以上前には相談するようにしましょう。

インターネットで僧侶を探す

最近では、インターネットを利用して僧侶を依頼することが増えています。

特に、「よりそうお葬式」の「お坊さん便」は、CMでも有名で料金が比較的安いことから、多くの人に利用されています。しかし、インターネットを利用する際は注意が必要です。宗派やサイトの運営会社、実績、評判をよく検討することが大切です。

信頼できる僧侶を手配するためには、選定方法にも注意を払う必要があります。インターネットを活用する場合でも、信頼性のある僧侶を見つけることが大切です。慎重に選び、大切な葬儀や法要を心静かに行えるようにしましょう。

インターネットで安心して依頼できる僧侶

このページでは、「よりそうお葬式」が全国の優良な僧侶を希望のエリアごとにご紹介するサービスを提供しています。

このサービスでは、お葬式の際に僧侶手配を依頼する際の料金が定額で設定されています。火葬式や家族葬によって異なりますが、下の画像に書かれているように、読経と戒名授与(一般的なもの)を標準セットにした際の料金が明示されています。

お葬式の際には、この料金に基づいて希望するエリアで優良な僧侶を手配することができます。標準セットでの料金に関する詳細やサービス内容については、公式サイトを参照してください。

法事の際の僧侶手配サービスの「お坊さん便」

同じ「よりそうお葬式」のサービスには、「お坊さん便」というサービスもあります。この「お坊さん便」は、テレビなどでも話題になっており、葬式後の法事の際に僧侶を呼ぶためのサービスです。

「お坊さん便」は、お葬式後の四十九日などの法事にも対応しており、35,000円の一律の料金で僧侶を手配してくれます。この料金には、読経と戒名授与(一般的なもの)が含まれています。

お葬式の後にも法事を行う予定がある場合、手軽かつ一律の料金で信頼性のある僧侶を手配したい方にとって、「お坊さん便」は便利なサービスと言えるでしょう。詳細なサービス内容や手配方法については、公式サイトで確認してみると良いでしょう。≫ お坊さん便

これらのサービスでは、定額の僧侶費用に、お車代、御膳料、心づけの全てが含まれていることが特徴です。

通常のお布施金額は、僧侶費用とは別にお車代、御膳料、心づけの追加費用を含むことが一般的で、約30〜45万円程度と言われています。しかし、「よりそうお葬式」を利用すれば、定額の料金に全てが含まれているため、費用的にもずいぶん楽に僧侶を呼ぶことができます。

また、「よりそうお葬式」に協力している僧侶は、各宗派ごとに全国各都道府県に多数存在しています。そのため、様々な宗派の葬儀に対応可能であり、遠方の場所であっても信頼できる僧侶を手配できる点も魅力的です。

このように、「よりそうお葬式」のサービスを利用することで、経済的な負担を軽減しつつ、適切な宗派の僧侶を手配できるという利点があります。家族の希望や故人の信仰に沿った葬儀を行いたい場合におすすめのサービスと言えるでしょう。

よりそうお葬式では、次の点が注意です!

「よりそうお葬式」のサービスを利用する際の追加情報として、以下の点に留意してください。

  1. お布施費用について:定額費用に含まれる全額を、利用する僧侶に直接お渡ししてください。お布施は、僧侶のお給料や活動の維持に役立てられます。
  2. 利用僧侶の指定不可:サービスを利用する際には、特定の僧侶を指定することはできません。各宗派の適切な僧侶が手配されます。
  3. 菩提寺などでの手配:もし、お客様自身で菩提寺などの寺院で僧侶を手配する場合は、上記の定額費用は適用外になります。その場合は、直接寺院と交渉を行って料金を確定させてください。

これらの注意点を頭に入れて、「よりそうお葬式」のサービスを選択すると、便利で経済的な葬儀・法要が手軽に実現できるでしょう。大切な家族や故人の思いを尊重しながら、適切な形でお別れをすることができるサポートとして活用してください。

次に、よりそうお葬式で発表されている、質問に対する回答をご紹介します。

<質問>お寺の紹介をして頂いたら、檀家にならないといけないのでしょうか?

<回答>葬儀や法事・法要の際の読経だけでお勤めが完了するのが通常です。檀家にならないといけないという事はありません。

<質問>僧侶の手配についてですが、全ての宗派で可能なのでしょうか?

<回答>一般的な宗派に関しては手配させて頂く事が可能です。但し、地域特化型の一部の宗派や新興宗に関しては手配が出来ない場合もあります。

<質問>お寺様に、お車代や御膳料など、お布施とは別にいくら程包めば良いですか?

<回答>まず、菩提寺の場合には、地域によって金額が変わってきますので、いくらと決まっている訳ではありません。一般的に、目安としては、お車代が5,000~10,000円程度、御膳料が5,000円~20,000円程度が一般的のようです。
一方、よりそうお葬式が紹介した僧侶の場合には、提示したお布施の金額にお車代や御膳料、心付けが全て含まれています。従って、それ以上の金額をご用意頂く必要はありません。

<質問>法事や法要の際に読経をお願いする僧侶も手配して頂きたいのですが、出来ますか?

<回答>対応致します。よりそうお葬式で全国の協力僧侶を手配いたします。

<質問>葬儀の時のみ僧侶を手配して頂きたいのですが、可能ですか?

<回答>可能です。よりそうお葬式で全国の協力僧侶を無料手配させて頂いた場合、お布施は全国定額になります。(このお布施が定額料金で、葬儀終了後に現金で手渡すことになっています。)

<質問>四十九日法要についても、手配して頂けますか?

<回答>手配致します。葬儀が終了したら、お電話でお申込み下さい。

<質問>僧侶へのお布施は、いつお渡しすれば良いのですか?

<回答>まず、菩提寺の場合には、葬儀が終了した後、現地にて現金でお渡しするのが一般的のようです。
一方、よりそうお葬式が紹介した僧侶の場合にも、葬儀が終了した後、現地にて現金でお支払頂いております。事前にご用意頂きますようお願いいたします。


お葬式後の法要

仏教においては、人が亡くなった後、その魂が成仏せずに49日間さまようとされています。この期間は、故人の魂が安らかな境地に至るための重要な時間とされています。そのため、遺族は故人の魂が無事に成仏するように、様々な善行を行なうことが求められます。これがいわゆる法要です。

法要では、読経やお経の唱え、そして飲食や行動を慎んで身の清めを行います。これによって、故人のために祈りと供養を捧げ、心を込めて故人の魂を導くことが目的とされています。

また、法要は故人の追善供養として行われるだけでなく、遺族自身が故人の死を受け止め、心の整理をするためにも重要な儀式です。故人への感謝や思い出を胸に、大切な人を偲び、心に安らぎを与えるための場でもあります。

法要は宗派によって異なる形式がありますが、共通して故人への敬意と感謝の気持ちが込められ、参列者全員が心をひとつにして行う儀式となります。

初七日の法要

初七日は、一般的に故人の亡くなった日から数えて7日目に行われる法要ですが、近年では葬儀の当日に初七日の法要を済ませるケースが増えています。葬儀当日に行わなかった場合は、後日に親族を集めて初七日の法要を行うことが一般的ですが、地域や習俗によって異なる場合もあります。

初七日の法要は、故人の魂が成仏するために行われる大切な儀式であり、遺族や親族が故人の冥福を祈るとともに、故人を偲び、思い出に浸る時間となります。初七日には、仏壇に供えた飾り花を片付けることから始まり、読経やお経の唱え、そして参列者全員が手を合わせる「合掌」の儀式が行われます。

一般的な初七日の法要では、故人の功徳を称えるとともに、亡くなった人のために善行を積むことが重要視されます。この日は家族が集い、故人の好きだった料理やお供え物を用意し、共に食事をすることも行われることがあります。

初七日の法要は、故人との別れを深く感じ、未来への新たなステップを踏むための儀式として、遺族にとっては大変意味のある日となります。地域や宗派、家庭の事情によっても異なるスタイルで行われることがあるので、家族間で相談し、故人への思いを込めて行うことが大切です。

四十九日の法要

死者の魂は、死亡した日を含めて7日ごとに7回の審判が行われると信じられています。これが終わるのが49日目であり、その後、故人の魂はこの世を離れていくとされています。この49日目の後に行われる法要を「忌明け(きあけ)」といい、遺族が日常生活に戻るために親戚や知人・友人を招いて行う儀式です。

※「忌明け」の「忌」は、亡くなった人を偲ぶ期間を指します。一般的には、亡くなった人の命日から49日間を忌明けといいます。この期間は、亡くなった人を偲び、供養するための時間とされています。忌明けの期間中は、家族や親族が喪に服し、亡くなった人への思いを込めて過ごすことが一般的です

忌明けの法要は、故人の冥福を祈り、罪状から解放されて成仏するよう祈る重要な儀式です。また、忌明けは遺族が喪の期間を終え、故人のために善行を積むことを意味します。この法要では、仏壇に供えた花や供物を片付け、故人を偲び、共に過ごした時間を回想することが行われます。

また、忌明けと同様に、1年ごとに行われる法要を「年忌法要」といいます。年忌法要は故人の忌明けから1年目に営まれ、その後は毎年同じ日に故人の冥福を祈る法要です。年忌法要には親族や友人、地域の人々が参列し、故人の功徳をたたえるとともに、その冥福を祈ることが行われます。

これらの法要は、故人の魂が安らかに成仏することを願い、遺族や周囲の人々が故人を偲び、その思い出を大切にするために行われます。地域や宗派によって異なる形式があるため、家族や参列者と相談しながら、大切な故人に対する思いを込めて執り行うことが大切です。

年忌法要

お葬式の後、定められた年に行う追善供養のことです。

  • 亡くなって1年目の命日に行う「一周忌」
  • 2年目の命日に行なう「三回忌」
  • 七回忌(6年目)
  • 十三回忌(12年目)
  • 十七回忌(16年目)

というように、3と7の年度に行なうことが多いようですが、宗派によって異なります。

一般的には十三回忌までと、三十三回忌の法要を行なうことが多く、三十三回忌が終わると、「年忌明け」などと呼ばれ、弔い上げになります。

まとめ

特定の菩提寺がない場合でも、お葬式や法事で僧侶を依頼する方法はいくつかあります。まず、元々お付き合いのある菩提寺がなくても、親族や知人に尋ねることで菩提寺を見つけることができるかもしれません。また、お墓がある場所を把握している場合は、その墓地を管理するお寺に問い合わせて菩提寺を知ることもできます。

もしくは、葬儀社に僧侶の紹介を依頼する方法もあります。ただし、宗派の希望や戒名をつけるかどうかなど、事前に確認しておく必要があります。また、インターネットを利用して僧侶を手配するサービスも増えており、宗派や料金、評判をよく検討して選ぶことが大切です。

どの方法を選んでも、信頼できる僧侶に依頼することが大切です。故人のために心を込めた法要を行い、安らかに成仏することを願いましょう。自分や大切な人のために、遺族や参列者が心温まる法事を執り行うことが、故人への最大の供養となるでしょう。


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