大切な人を亡くしたとき、葬儀費用のことが気になることもあるでしょう。
思わぬ出費であるために、葬儀費用を払えないと悩む人も多いかもしれません。
そこで今回は、葬儀費用が払えない場合に頼れる支援制度や知っておくべき3つの方法をご紹介します。
葬儀費用は思いがけず大きくなることもあり、予算オーバーになることもあります。
しかし、国や自治体が提供する支援制度を利用することで、葬儀費用を抑えることができます。
また、火葬のみの場合は、最低限の費用で抑えることもできます。
今回は、葬儀費用が払えない人への支援制度について詳しくご紹介します。
葬祭費用の助成金
自治体が提供する制度としては、葬祭費用助成金があります。これは、低所得者や一定の条件を満たした人々に、葬儀費用の一部を補助する制度です。また、自治体によっては、葬儀業者との契約によって、費用を分割払いすることができる制度もあります。
ただし、支援制度を受けるためには、条件があります。例えば、生活保護を受けるためには、収入や財産が一定額以下であることや、日本国籍を有していることが必要です。また、葬祭費用助成金を受けるためには、自治体によって異なる条件を満たす必要があります。詳しい情報は、各自治体のホームページなどで確認することができます。
葬儀費用が払えない場合には、国や自治体が提供する支援制度を利用することで、負担を軽減することができます。
あらかじめ支援制度について詳しく知っておくことは、将来の備えとしても役立ちます。
火葬式のみにする
火葬式とは、通夜や告別式などの儀式を省略し、火葬のみを行う見送り方です。
コロナの影響で、小さなお葬式が増加したことや、高齢で周囲の知人はすでになく弔問する人も少ない場合、式を行わず荼毘に付す選択をする人も多いです。
ご遺体を安置してくれる施設から、直接斎場(火葬場)に向かい、火葬します。
お坊さんが来て、ロビーなどで簡単に読経をあげてくれる場合もあり、費用は10万円程度からとなります。
家族や親族と協力し合う
喪主一人で全額を負担するのは大変なことです。そこで、家族や親族に協力してもらうことで、負担を減らすことができます。
今回は、葬儀費用が払えない場合に家族や親族への協力を考える方法についてご紹介します。
まず、後日相続するものがある場合、家族や親族に対して事前にお金を借りることで賄える場合があります。
ただし、金銭トラブルを避けるために、借り入れには契約書を作成し、返済計画をしっかりと立てておくことが大切です。
また、複数の人から借り入れる場合には、誰がどの程度借りたかを明確にしておくことが望ましいです。
相続の予定もなく、葬儀の予算もない場合、家族や親族が一体となって葬儀を進めるしかありません。
具体的には、葬儀費用を分担することや、手伝いをしてもらうことが考えられます。
例えば、葬儀準備や受付などを手伝ってもらうことで、費用を節約することができます。その際には、家族や親族とのコミュニケーションを大切にし、役割分担を明確にすることが大切です。
葬儀のプランを検討する
さらに、葬儀費用を抑える方法もあります。
例えば、式を簡素化する、費用が安い葬儀業者を利用するなどの方法があります。
最初に予算を伝えて、プランニングしてもらうこともできると思います。
これらの方法をうまく活用することで、家族や親族が負担する金額を抑えることができます。
葬儀費用を抑えるために、葬儀の規模を縮小するとしたら、密葬や火葬式など、形式的な式を省略することで、費用を抑えることができます。
また、式場や葬儀会場を自宅や公共施設にすることも、費用を抑えるための方法の一つです。
葬儀業者に依頼する場合、比較して費用の安い業者を選ぶことも重要です。
ただし、費用が安いだけで、サービスの質が低いということもありますので、しっかりと調べることが大切です。
また、葬儀業者によっては、分割払いやリースなどの支払い方法を提供している場合もありますので、利用することも考えられます。
さらに、葬儀に必要な物品をレンタルすることもできます。例えば、遺影や祭壇、式場装飾品などは、レンタルすることで費用を抑えることができます。
また、衣服などもレンタルすることができますので、必要な物品を選んで利用することも考えられます。
最後に、葬儀費用を抑えるためには、事前に準備することも重要です。
例えば、葬儀保険や死亡保険に加入しておくことで、葬儀費用を補填することができます。また、遺言書を作成し、自分の意思を残しておくことも大切です。
葬儀費用を抑えるためには、葬儀の規模を縮小したり、葬儀業者を比較したり、物品をレンタルしたりすることが有効です。
また、事前に準備することで、費用を抑えることも可能です。適切な方法を選んで、葬儀費用を抑えましょう。
葬儀費用がなくても、まずは冷静に
葬儀費用の準備がなく、突然家族とお別れすることになった場合、焦らずに冷静に対処することが大切です。
まず、借金やローンで葬儀費用を支払うことは避けるべきです。
急いで借金をしてしまうと、借金の返済が負担となってしまうことがあります。また、借金の返済期間が長くなる場合があるため、負担を抱えることになることもあります。
次に、葬儀業者の見積もりを確認することが大切です。見積もりを比較し、費用が高いところは避け、費用が抑えられるところを選ぶことができます。また、葬儀業者には、支払い方法や分割払いなどのサービスを提供している場合がありますので、事前に確認することも大切です。
さらに、国や自治体が提供する支援制度を利用することも考えられます。生活保護や葬祭費用助成金など、支援制度を利用することで、費用を抑えることができます。ただし、支援制度を利用するためには、条件があるため、事前に確認することが必要です。
家族や親族に協力してもらうことも考えられます。例えば、葬儀費用を分担してもらったり、手伝いをしてもらったりすることができます。ただし、協力してもらう場合には、お金の貸し借りについて、事前に契約書を作成するなど、細かいことをきちんと決めておくことが大切です。
大切な人を亡くした際には、葬儀費用のことも考える必要がありますが、予算を削りすぎて想像より簡素な式にしてしまうと、あとから悔やむ場合もあります。
どうしても払えない場合には、一人で悩まず、周囲の人に相談することも大切です。
相談する家族や親族がいない、頼りにくい場合は、弁護士や役所の相談窓口に相談することもできます。
そうすることで、より適切なアドバイスを受けることができます。