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故人の取引銀行がわからない

親や祖父母が亡くなった!でも取引銀行がわからない

亡くなった方がどこに銀行口座を持っていて、いくら残高があるかを調べるには、各銀行に問い合わせるしか方法がありません。
金融庁や銀行協会といったところに問い合わせても、一括でわかるといったような手段は現在ないのです。

全国の銀行すべてに問い合わせをするのは現実的ではないので、ある程度予測を立てて絞り込みます。
まずは大手の都市銀行やゆうちょ銀行、地元の信金などに問い合わせてみるのがよいのではと思います。

我が家の場合、やはり地元の信金や、以前住んでいた場所の駅前にあった銀行に口座がありました。
住まいや職場の近く、よく通っていた病院の近くにATMがある銀行や、転居前の最寄り駅付近なども当たってみるとよいかもしれません。
高齢の方の場合は、地元の信金やゆうちょ銀行を利用することが多いのではと思います。
また、お子さんがいる場合は、以前に学校の指定でPTA会費や給食費の引き落とし用に作った地元の信用金庫の口座などもあるかもしれません。
そういった口座も忘れないようにしましょう。

 

銀行を予想する

故人の持ち物を調べて、キャッシュカードや通帳、証券が出てくればわかります。
また、こまめに記録を残していた方なら、何かしらのメモや書付、目録を残してくれているかもしれません。
そういったものがないときは「どこかにあるかもしれない…」と考えてしまいますよね。

故人の持ち物に郵便物やチラシ、ティッシュやうちわ、カレンダー、手帳、貯金箱などの販促品があれば、その銀行と取引がある可能性があります。

ネット銀行を忘れずに

楽天銀行やセブン銀行など、通帳や証券の現物がない預貯金がある可能性もあります。
スマートフォンを解約してしまったり、パソコンを破棄してしまうと手がかりが少なくなってしまいますので要注意です。

高齢だからそういうものは使っていないかも、という場合も、最近は販促の一環で、スーパーの店頭などでカードや口座の手続きをしてくれる時がありますので、よく行くスーパーでポイントサービスなどを行っている場合は、提携のネット銀行に照会してみましょう。

お金は勝手に引き出していいのか

出金すること自体は違法ではないのですが、故人名義の口座に残された預貯金は相続の対象となりますから注意が必要です。

相続はひとりが受けるとは限りませんので、ほかの相続人に黙って引き下ろしをすると、後々のトラブルのもとになります。
自分以外の相続人に、出金する旨と使い道を伝えて了解してもらったうえで、法定相続の額を超えない金額を引き下ろします。

銀行の口座は、持ち主が死亡すると凍結されますがそのタイミングはまちまちです。

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