日本の仏教

曹洞宗

曹洞宗(そうとうしゅう)とは

鎌倉時代に道元が中国の栄から持ち帰って広めた禅宗系の仏教です。

宗祖は道元と瑩山

道元(どうげん)1200-1253

道元が中国に渡って持ち帰った仏法を、瑩山がより詳細に解釈し、全国に広めました。

本尊はお釈迦様

釈迦如来
(釈迦牟尼仏、ゴータマ・シッダールタ)

お釈迦様を中央に、2人の宗祖(道元・瑩山)を左右に配した「一仏両祖」としておまつりすることが多いです。


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総本山は

福井県吉田郡永平寺町にある「永平寺」です。
道元直筆の国宝「普勧坐禅儀」、重要文化財の「銅鐘」などを所蔵しています。

読まれるお経や題目は

教えを記した曹洞宗の経典は、道元が書き記した『正法眼蔵』、瑩山の教えをまとめた『伝光録』、正法眼蔵を抜粋した『修証義』です。
葬儀などの際には、般若心経、観音経、修証義、妙法蓮華経などが読まれる事も多いようです。

唱えるのは

南無釈迦牟尼仏
なむしゃかむにぶつ

 

お焼香のやり方

曹洞宗でのお焼香のマナーは2回です。
まず1回目は抹香をつまんだあと額の高さまで持ち上げて行い、2回目の焼香では掲げずそのまま香炉に落とします。


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曹洞宗は座禅宗

曹洞宗は、座禅を中心とした禅宗のひとつです。
同じように座禅を重んじる宗派に臨済宗があります。

臨済宗と曹洞宗の座禅の考え方はまったく異なります。
臨済宗が座禅によって悟りが得られるとするのに対して(公案禅)、曹洞宗は何も考えずに「黙照禅」を行います。

座禅によって悟りが得られるのではなく、座禅や修行そのものが仏様の行であるとしています。
悟りというメリットを得るために座禅を行うことは打算であるという考え方のため、座禅中には何も考えません。

身心脱落,脱落身心

道元は比叡山と建仁寺で修業をしましたが、それだけでは足りず、中国(宋)に渡って禅宗の多くの師匠に学びます。
「身心脱落,脱落身心」という悟りを得て日本で開宗します。

打破漆桶(たはしっつう)

漆の桶はまっ黒で、他の色と区別しがたいところから、会得しがたいことを意味し、それを打破するとは、迷妄を打破して大悟することをいう。
脱落身心と同意。
*正法眼蔵随聞記 四・八 「本の悪をすて、今の善にとゞこほらずして、一期行じもてゆけば、是を古人も打破漆桶底と云也」

【打破漆桶】仏教語大辞典より引用

道元の教えは旧仏教の反発を受けたため、越前 (福井県)に移って永平寺を開きました。

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